ドングリから芽がでた話と忘れないようにしたいと思ったこと
去年の秋に子どもとドングリを拾った。
クヌギやコナラ、スダジイ。
拾ってきたドングリをベランダのプランターの土の上に蒔いた。芽が出たらいいなと思って。
あれから半年、ずっと死体のように転がってた彼らから芽が出てきた。
硬い殻の隙間から白い根が伸びて土に刺さる。しばらく土の中に伸びた後、同じ隙間からよっこらしょと茎が起き上がる。
半年間何の変化も無く転がっていただけなのに、ちゃんと生きていたんだよね。ずっと、春を待っていたんだよね。
ドングリから芽が出た。
ただそれだけのこと。
だけど、小さな幸せをくれました。そうだったこういうのが好きなんだよね、私は。
自分が何に感動するか、大事にしたい。
自分が何を好きか、何に感動するのか、日々のやらなくてはいけないことに追われて忘れそうになる。
ただ食って、寝て、起きて、食ってだけの生命体にならないように。
あと私が好きなことは何か。
夜、ベランダから月を見ること。
今の時期、夜風を受けながら月を眺めるのは気持ちいい。
体の中を風が通り抜けていく。
水の中に潜ること。
ダイビングやシュノーケリングで海の中に入って行くと静かな世界に包まれる。
日常の雑音から、人との会話から解放される唯一の時間。
裸足で土の上を歩くこと。
普段できないけど、裸足で外を歩くのは気持ちがいいのです。
寝っ転がって空を眺めること。
雲の動き、空の色、変化し続ける様子をただ眺める。
普段出来ないけど好きなことを並べてみた。
覚えておこう。隙があったらやってみよう。全部は出来ないけれど、月や空を見るくらいなら出来るよね。
生活に流されないように、日々の作業に巻き込まれないように、大切にしよう。